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建設業でファクタリングが重要視されている理由とは メリット・デメリット、おすすめの会社は?

建設業では工事を進めるにあたり、材料、機器、作業員や外注などを準備しておく必要があり、そのための資金確保が経営上重要になります。その資金調達手段の一つとして「ファクタリング」が建設業界で注目されるようになってきました。

今回の記事では、ファクタリングの内容、メリット・デメリット、建設業で利用される理由、おすすめのファクタリング会社などを説明していきます。ファクタリングの特徴を理解したい方、その有用性や注意点などを知りたい方、ファクタリング会社の選定ポイントを把握したい方などは、参考にしてみてください。

1 建設業でファクタリングが重視される背景

『ファクタリング』とは、事業者が保有している売掛債権等を期日前に一定の手数料を徴収して買い取るサービス(事業者の資金調達の一手段)であり、法的には債権の売買(債権譲渡)契約です

ある売手がその商品やサービスを提供する際して、その対価を後日受けとる契約で、実際に買手に販売した場合、その売手はその対価を受け取る期日まで、売掛債権という権利を保有することになります。

この売掛債権は上記の通り指定の期日で現金化されますが、その期日が到来するまでは単なる権利に過ぎません。ファクタリングというサービスは、金融事業者等がそうした売手の売掛債権を一定の手数料を得て買い取るものなのです。

従って、売手がこのファクタリングを利用して、保有する売掛債権をファクタリング会社に売却すれば、その期日前に現金化できます。つまり、事業者にとっては手数料の支払いがあるものの、早めに対価を現金化できる資金調達になるわけです。

なお、ファクタリングは債権の売買取引、「債権の売買(債権譲渡)契約」であり、融資サービス(貸金業務)ではありません。従って、ファクタリングを営む事業者は貸金業登録を受ける必要はないですが、コンプライアンス意識の高い事業者などが貸金業登録するケースは見られます。

1-1 ファクタリングの仕組み・タイプ

ファクタリングを仕組みの観点から分類すると、その代表的なタイプは以下の2つです。

●2社間ファクタリング

2社間ファクタリングとは、ファクタリング会社とそのサービスを利用する事業者の2社のみで行われるファクタリングです。2社間ファクタリングの場合は、ファクタリング会社と事業者の売掛先とが直接やり取りを行うことのない取引(売掛先が関わらない取引)で、以下のような手順で実施されます。

  1. 1.売手(ファクタリングの利用者)が売掛先に商品・サービスを提供し、代金を請求する(売掛債権が発生)
  2. 2.その売手とファクタリング会社は2社間で債権譲渡契約を締結する
  3. 3.ファクタリング会社が債権譲渡の登記をする(登記しないケースもある)
  4. 4.ファクタリング会社が利用者に売掛債権の代金を支払う(手数料を控除)
  5. 5.売掛先が売手に売掛金を支払う
  6. 6.売手がファクタリング会社に支払われた売掛金を渡す

従って、売掛金は、売掛先から売手⇒ファクタリング会社、という流れで移動するわけですが、売掛先自身はこのファクタリングサービスに関与することは基本的にありません。そのためファクタリングの利用者は売掛金の売買の事実を売掛先に知られずに済みます

民法が改正される前では、債権の譲渡には売掛先の合意が法的に必要とされていましたが、現在は債権譲渡登記制度(債権譲渡されたことを公示するための登記制度)が採用され、合意は不要です。

なお、その登記は事業者の判断に委ねられますが、この登記は債権譲渡の法的根拠(第三者の対抗要件)となるため、一般的には登記されています

●3社間ファクタリング

3社間ファクタリングでは、売手、ファクタリング会社と売掛先の3社の間でやり取りが発生します。

  1. 1.売手が売掛先に商品・サービスを提供し、代金を請求する(売掛債権が発生)
  2. 2.売手が売掛先に対してファクタリングの利用・契約について承諾を得る
  3. 3.売手とファクタリング会社は両者間で債権譲渡契約を締結する
  4. 4.ファクタリング会社が売却代金を支払う
  5. 5.ファクタリング会社が売掛先に通知する
  6. 6.売掛先がその売掛金を期日にファクタリング会社へ支払う

上記の通り、3社間ファクタリングではそのファクタリングの契約時に売掛先からその利用に関する承諾を得なければならず、黙って利用することはできません

1-2 ファクタリングのメリット・デメリット

ここではファクタリングの一般的なメリット・デメリットを説明しましょう。

●現金化が早い

ファクタリングの最大の魅力は、売掛債権をその支払期日の前に、ファクタリング会社との契約後ごく短時間で現金化できる点です。

ファクタリング会社との申込・契約には手続や審査がありますが、それらにかかる時間がわずかで即日現金化できるケースも多く、機動的な資金調達ができます。

●信用を損なわない

ファクタリングは融資サービスではないため、信用情報(ローン・クレジットカード等の利用およびその評価)に記録されることはなく、そのため事業者としての信用を損ないません。また、ファクタリングは銀行融資やビジネスローンなどの借入、つまり「負債」ではないため、決算内容や財政状況を悪くすることもないです。

●融資審査より緩い

ファクタリングでの審査は売掛先の信用度が重要となるため、銀行融資の審査よりも優しくなる傾向が見られます。審査にかかる時間も銀行融資の場合よりも早く、迅速な資金調達が実現されているのです。

●担保・保証人が不要

ファクタリングは銀行融資と異なり、担保や保証人を求められることはありません。従って、銀行融資などのように担保や保証人を用意するといった手間や負担がなく、煩わされることがないです。

●返済義務がない

ファクタリングでは売掛先の倒産や不渡りが発生した場合でも、通常、利用者がその責任を負う必要はなく、返金義務は生じません

●手数料の支払いが必要

ファクタリングの利用には手数料が発生し、その支払いは、通常、利用者が売却する売掛債権の金額から差し引かれます。その手数料の金額(率)は、ファクタリング会社によって異なり、ファクタリングの形態(2社間ファクタリング等)、売掛先や売上債権額などで変わるのが一般的です。

なお、銀行融資の貸付率と比べると、その手数料率のほうが割高になるケースもあるため注意が必要です(3社間は特に高い)。

●買取額は売掛債権額を超えない

通常、ファクタリングで調達が可能な金額は売掛債権の金額までになります。売掛債権額以上の資金が必要な場合は、銀行融資やビジネスローンなどの利用を検討しなければなりません。

●悪質な金融事業者もいる

資金繰りに困っている事業者などに対して、ファクタリングサービスと見せかけて違法な貸付を仕掛ける金融業者などが存在します。好条件を鵜呑みにして安易に契約してしまうと騙されかねないため、信頼度の高いファクタリング会社を選びましょう

1-3 建設業でファクタリングが有効である理由

建設業でファクタリングがよく利用される理由について、建設業の特徴を踏まえて説明しましょう。

1)資金面にかかわる建設業の特徴

●請負契約に伴う資金回収の長期化

請負契約とは、当事者の一方(請負人)がある仕事の完成を約束し、相手方(注文者)がこれに対して報酬(対価)を支払うことを約束することによって成立する契約のことです。

建設業の契約は通常、この請負契約になりますが、完成のタイミングで対価が支払われる契約では、対価の回収までに長時間かかるケースが少なくありません。特に2次下請、3次下請などの孫請業者や、多くの種類の専門業者が存在する規模の大きな工事では、完成までの時間は長引きやすくなります。

一方、最後の下請が完成するまでに先行する下請の工事が完了して、自社がその対価を支払う必要に迫られ資金繰りが厳しくなるというケースに陥ることも少なくありません。

●高額の工事代金

1件あたり工事代金が高額で、複数の案件を同時に請け負っている場合などでは、請負契約による入金が遅くなれば、その事業者は資金繰りに困窮する可能性が高くなってしまいます

工事で必要となる材料費、外注費用、機材等のレンタル費用なども工事に伴い支払いが発生し、自社が工事代金を受け取る時期よりも相当早い時期に支出していくのが一般的です。従って、工事代金が高額であったり、複数の案件を同時に請け負っていたりすると資金難に直面する可能性が増していきます

●工期およびの入金の長期化

また、建設業工事の場合、工事開始からその対価の入金までに相当な時間を要することも多いため、資金繰りが悪化することも珍しくありません

完成時の支払いによらず、工事代金の多さや工期の長さを考慮して対価の支払い時期を適切に決めておかないと(着手金、出来高払い等で)、資金不足による倒産リスクを高めることになるのです。

2)ファクタリングが建設業で有用である理由

ファクタリングが建設業に有効である理由は、以下のようなファクタリングのメリットが上記のような建設業の資金不足を招く特徴をカバーしてくれるからにほかなりません

●資金不足による受注量の減少を回避できる

多額の資金が必要となりやすい建設工事の場合、受注した工事の売掛債権を早く回収しないと、資金不足で新しい工事案件の受注が困難になってしまいます。

そのためファクタリングを利用して手持ちの売掛債権を期日より早期に現金化できれば、その資金で次の物件、多くの物件が受注できるようになります。

工事を受注していくためには、材料、作業員、外注や機械等の事前準備に伴う資金の確保が不可欠であり、ファクタリングはその資金調達の手段の一つとして有用なのです。

●銀行融資などより迅速に資金が確保できる

銀行融資の場合、借入を依頼して審査を受け実際に資金を入手できるまでに週単位以上の時間がかかることも珍しくありません。一方、ファクタリングの場合、即日現金化してくれる会社も少なくないです

ファクタリングの手続や審査は短時間であるため、少額融資のビジネスローンなどよりも早い資金調達が可能になっています。そのためファクタリングは突発的な資金不足や資金需要が発生した場合にも対応しやすく、建設業者の多くに利用されています

●審査が比較的緩い

ファクタリングは、銀行融資と比較して審査が緩く、90%以上など高い審査通過率が実現されているのです。一般的にファクタリングの審査対象は申込者とその売掛先になります。特に債権の売買の対象となる売掛先の経営状況などが審査対象となるのです。

一方、銀行融資の場合、融資を受ける企業の経営状況などが主な審査対象となるため、借手企業が零細であるほど審査は厳しくなってしまい、利用が困難になる傾向が見られます。

ファクタリングは銀行融資と比べ審査が緩い分、利用できる可能性が高い「利用しやすい資金調達」なのです。

●企業の決算やその評価への影響が少ない

ファクタリングは借入金でないため、貸借対照表上の負債を増加させることもなく、企業財政の悪化に繋がりません。また、借入でないため信用状況を悪くさせることもないです。

たとえば、借入金の発生や返済の履行などは信用情報として流通することになるため、借入の増加などは信用力の低下に繋がり、新たな借入も困難になります。しかし、ファクタリングは借入ではないため信用面の評価に影響することはありません

なお、ファクタリング契約時に「未収入金○○/売掛金○○」という会計処理をすることになり、その売掛債権額は消えます。つまり、ファクタリングを利用すれば、売掛債権を早期に回収している「効率的な経営」との評価に繋がるのです。

●売掛先の企業が倒産しても返済義務はない

ファクタリング会社から契約に伴う売掛債権額が入金された後に、その売掛先の企業が倒産しても、通常、ファクタリングの利用者がその弁済の義務を負うことはありません

ファクタリング会社は、一定の手数料を要求しており、その中に回収不能の場合のリスク負担が含まれているのです。なお、ファクタリングでは、売掛債権の貸倒リスクが高いほど手数料率は高くなります

ただし、ファクタリング会社によっては売掛先の倒産にかかる保証をしないケースもあるため、事前の確認が欠かせません

2 ファクタリング会社を選ぶポイント

ここではファクタリング会社を選ぶ際の評価ポイントについて説明しましょう。

2-1 ファクタリング会社の信頼度

ファクタリング会社と思わせて法外な貸付に誘導するような悪質な業者も存在するため、ファクタリング会社の信頼度の評価は欠かせません。その際の確認点としては、ファクタリング会社の素性や業務実績(運営年数)などが挙げられます。たとえば、以下のような内容です。

  1. ・ファクタリングサービスの業歴が長い
  2. ・取扱件数が多い
  3. ・評判の良くない貸金業等のグループ会社でない
  4. ・法人登記をしていて営業実態や経営者などが把握できる
  5. ・違法行為の実績がない
  6. ・入金の遅れ、高額な手数料などの実績がない
  7. ・良くない評判がない

また、サービスの内容や条件等について質問しても、明確な回答が直ぐにできないような事業者に依頼するのはリスクを高めるため注意しましょう

2-2 手数料の水準

ファクタリングの利用には手数料の支払い(売掛債権からの控除)が必要となるため、その水準が低いほど利用者には有利です。その手数料の水準にも相場がありますが、ファクタリング会社やそのサービス内容で異なってくるため、その点を踏まえて評価する必要があります。

ファクタリングサービスの手数料率の相場は、「2社間」では10~30%、「3社間」では1~9%あたりと見られています。もちろん売掛先の信頼度や売掛債権額の大小により手数料率が異なるのは当然です。

また、買取手数料以外に債権譲渡登記費用や振込手数料などが必要となるケースもあるため、その他の費用も確認して評価しましょう。以上の内容のほか、同じ売掛債権額での手数料がいくらになるか、複数のファクタリング会社の見積額を比較して検討することが重要になります。

2-3 現金化のスピード

ファクタリング契約を申込んでから現金化するまでの時間が短いほど、自社の資金繰りの悪化や資金不足を効果的に解消できるため、ファクタリング会社の現金化のスピードは重要です。

売掛債権の買取に関する契約をファクタリング会社へ申込んでから審査を受け、買取の契約を交わしてその債権の対価としての現金を受け取るまでの時間は、ファクタリング会社によって異なります。

最近では申込から入金までに最短即日(数時間等)で対応するファクタリング会社も多く見られるようになってきました。また、そうした迅速な対応を実施している会社の中では、提出する書類も少なく、利用する側の準備負担は軽いです。

つまり、簡単に申込めて入金までの対応の早いファクタリング会社も多いため、そうした点を評価することも重要になります。

2-4 買取限度額の範囲

ファクタリング会社によって、買い取る売掛債権の限度額が異なります。少額中心、高額中心、少額から高額まで対応、など買取限度額の範囲がファクタリング会社によって異なるため、自社に適した会社を選ぶのが重要です。

たとえば、利用者が1千万円の売掛債権を買い取ってもらいたい場合、ファクタリング会社の限度額が5百万円なら資金調達先として適合せず、別の会社を新たに探し検討しなければなりません。

ファクタリングは便利な機能になり得るため、一度利用すれば必要に応じて、再度利用する可能性が高いです。自社にあった買取限度額の範囲を有するファクタリング会社を選んでおけば、継続した利用が可能になります(新たに探す手間が省ける)。

なお、少額のファクタリングをしない、敬遠する、その手数料が高いといったケースも少なくないため、事前に買取限度額の範囲をしっかり確認しておきましょう

2-5 自社のタイプに合った事業者の選定

今まで確認してきたいポイントを含め、利用者である自社の属性や状況などに最も適したファクタリング会社を選ぶことが重要です。

自社の属性とは、個人事業者・フリーランス・法人などの事業者としての形態、業種・事業内容、などのことです。たとえば、個人事業者・フリーランスと法人とでは、契約の可否に影響する場合もあります。もちろん手数料率などの契約条件の内容も違ってくる可能性は低くありません

たとえば、主に法人相手で高額の売掛債権を対象とするファクタリング会社へ、個人事業者が少額の債権買取を依頼した場合、不利な契約内容になる可能性もあるため、その点を確認しておく必要があるのです。

また、利用者の業種でサービス内容が異なるケースも少なくありません。たとえば、建設業者には建設業を主に対象としているファクタリング会社の利用のほうが有利な条件になる可能性があるため検討してみましょう。

2-6 利用の秘匿性

この秘匿性とは、ファクタリングの利用を売掛先に知られないという意味です。ファクタリングは合法の取引であり、特に2社間の場合、売掛先はその債権が第3者に買い取られるだけで直接影響が及ぶことはありません。

しかし、その債権を支払期日以前に売却する行為は、「資金繰りに窮して経営状態が悪い」と評価され、今後の取引に悪影響を及ぼすことが懸念されるのです。そのためファクタリングの利用者には、その利用を売掛先に知られたくない、という意識が一般的に持たれます。

従って、その秘匿性を確保したい場合は、3社間ではなく2社間ファクタリングを選ぶことが必要です。また、秘匿性を遵守するファクタリング会社を選ぶことも欠かせません。

ただし、ファクタリングの利用が一般的になってきたため、その利用の可能性を売掛先に打診して理解が得られるなら3社間ファクタリングの利用も検討するとよいでしょう(3社間のほうが手数料率等の条件が良い)。

3 建設業者におすすめのファクタリング会社

建設業者に特に向いているファクタリング会社およびそのサービス内容を紹介しましょう。

3-1 株式会社ウィット

株式会社ウィットは、建設業界専門のファクタリングサービスの「けんせつくん」を提供しています。その会社とサービスの主な特徴は以下の通りです。

  1. ●設立:2016年11月4日
  2. ●現金化スピード:最短2時間
  3. ●手数料率:5%~
  4. ●利用限度額:上限なし(500万円以下の小口対応も可能)
  5. ●対象者:個人、法人とも可能

「けんせつくん」は、他のファクタリング会社では敬遠されがちな少額債権や個人事業者などの対応を重視しています。また、開業後間もない方、税金滞納のある方、決算が赤字の方などの利用も可能となっており、銀行融資が受けられない方などの強い味方になってくれるはずです

「けんせつくん」は、他のファクタリング会社では敬遠されがちな少額債権や個人事業者などの対応を重視しています。また、開業後間もない方、税金滞納のある方、決算が赤字の方などの利用も可能となっており、銀行融資が受けられない方などの強い味方になってくれるはずです

申込手続は請求書だけでなく発注時の注文書も利用できるほか、申込から入金までの手続がオンライン・非対面でできるため、全国のどこからでも簡単に利用できます

3-2 株式会社アクセルファクター

株式会社アクセルファクターの特徴は以下の通りです。

  1. ●設立:2018年
  2. ●現金化スピード:最短即日
  3. ●手数料率:買取額が~100万円までが10%、101~500万円が5%、501~1000万円が2%、それ以上は別途相談
  4. ●利用限度額:30万円~1億円
  5. ●対象者:個人事業主および法人

同社は設立が2018年ですが、年間利用件数が3,000件超、2022年現在までの買取申込額が300億円弱に上り、また一般社団法人日本中小企業再生支援協会と共同で「請求書先払いBIZ」を運営するなど、顕著な実績を残しています。

同社ファクタリングの主な特徴は、手続や審査等の対応の柔軟さによる「原則即日決済」のサービスです。実際に申込の約半数以上が即日での対応となっており、「50%超えが即日振込」という迅速対応が実現されています。

必要書類(債権・契約内容確認のための書類)の準備の簡素化、リモート契約が導入されており、スピード対応が可能となっているのです。また、同社は最大1億円の買取に対応するとともに、個人事業者などへの対応・100万円以下の小口債権の買取も行われ、その幅広い対応も魅力となっています。

3-3 株式会社ビートレーディング

株式会社ビートレーディングの特徴は以下の通りです。

  1. ●設立:2012年4月
  2. ●現金化スピード:最短5時間
  3. ●手数料率:2社間ファクタリングで4%~12%程度、3社間ファクタリングで2%~9%程度
  4. ●利用限度額:無制限(少額から数億円など幅広く対応)
  5. ●対象者:法人および個人事業者

同社はファクタリング業界のパイオニア的な存在で、取引実績が3.7万社以上、累計買取額が900億円を達成(2022年3月時点)しているなど業界トップレベルの実績を誇ります。

同社のサービスでは、買取において3万円から7億円という実績があり、少額から超高額の買取ニーズに対応できる柔軟さが魅力となっています。また、利用者は、法人・個人事業者の利用が可能で、創業1年未満や赤字・納税滞納ありの企業などの利用も可能となっており、利用者要件は柔軟です。

ファクタリングの形態では2社間と3社間の両方に対応しているほか、「仕事を受注した段階で資金調達ができる」注文書ファクタリングにも対応しており、利用者にとっては使い勝手のよいファクタリング会社と言えるでしょう。

3-4 株式会社アクティブサポート

株式会社アクティブサポートは、「QuQuMo」を提供しています。

  1. ●設立:2017年9月
  2. ●現金化スピード:最短2時間
  3. ●手数料率:1%~
  4. ●利用限度額:最大1億円
  5. ●対象者:法人および個人事業者

QuQuMoの特徴は、審査・現金化のスピードと手続の簡易さです。審査は最短30分、入金までの時間は審査後最短1時間であり、計最短2時間で売掛債権の現金化ができます。

申込手続では、PC・スマホを利用したオンラインによるWEB完結が可能で、契約等における面談の必要もありません。弁護士ドットコムが運営している「クラウドサイン(電子契約サービス)」での契約締結となっているため不安も感じにくいでしょう。

また、申込時の必要書類も通帳コピーと買取対象請求書でOKとなっており、準備の手間が少なくてすみます。債権譲渡登記の設定については、原則、必要ですが、お客の要望を考慮した対応が可能であり、お客の了承をなしに債権譲渡登記は行われません。

3-5 株式会社No.1

株式会社No.1は、「建設業特化型No.1ファクタリングサービス」を提供しています。

  1. ●設立:2016年1月
  2. ●現金化スピード:最短30分
  3. ●手数料率:2社間ファクタリング:5%~15%、3社間:1%~5%
  4. ●利用限度額:50万円~5000万円(建設業特化型)
  5. ●対象者:法人および個人事業者

同社のファクタリングの特徴は、少額から高額までの買取、オンライン契約可能、最速の現金化、1~15%の手数料率、審査通過率90%以上、など業界トップクラスのサービスです。

そうしたサービス内容を反映して、お客満足度は95%以上となっており、他社からの乗り換えも多く見られます。インターネットからの申込は24時間対応で、申込時間を気にせずにじっくりと利用を検討できます

ほかにも「個人事業者特化型」「フリーランス特化型」のサービスがあり、初めての利用者に対する「初回買取手数料50%割引」「他社より高額買取保証」などが用意されており、サービスが多彩です。

4 まとめ

ファクタリングは、事業者が保有する売掛債権を買取るサービスで、その事業者にとっては有効な信金調達になり得ます。特に建設業においては、工事期間の長さ、支払条件や工事の準備などで多額の資金を工事前や期間中に用意することも多いため、ファクタリングのような柔軟な資金調達手段は重要です。

ファクタリングは融資サービスではないため、自社の財務や信用の状態を悪化させない有用な資金調達になり得ますが、手数料や利用限度額などのデメリットもあるため、自社に適したファクタリング会社を選ぶ必要があります。

利用先を適切に選定すれば、ファクタリングは急な資金繰りの悪化に対応できる有効な手段となるため、この機会に利用を検討してみてください。

建設業許可申請が全国一律76,000円!KiND行政書士事務所:東京